助成金に関する注意点
厚生労働省の助成金に共通する要領や用語を理解すること、まずは労働局の担当窓口に相談した上で計画書や申請書を提出します。受理されると内容について審査があり、交付決定通知の後、助成金の目的となる取り組みをスタートさせるという順番となります。
たとえば、助成金の加算要件が「賃上げ」であれば、交付決定の日よりあとに賃上げをしなければ加算の対象となりません。昇給時期が決まっている場合は、逆算して昇給日よりも前に交付決定通知を頂かなければならないというわけです。
助成金申請から入金までの流れ
1.窓口に申請書類を受理され、審査の後交付決定通知を受け取る
2.社内で助成金の目的となる取り組みを行い、経費の払い込み等を済ませる
3.期限内に取り組みの結果(見積書、請求書、領収書等の支払い関係の書類をまとめる)を報告
4.支給の決定があり、助成金が入金される
不正受給とならないために
助成金の不正受給となる原因は、会社の実態と違う内容で申請してしまったという理由が多いのではないでしょうか。受給後、実態調査が行われ不正が発覚ということもあるようです。不正があれば申請代理をした社労士も連帯責任を負いますので、助成金の申請代行は顧問契約をしていて内情が分かっている事業所に限定している社労士事務所も多いようです。
助成金に取り組みたい
・就業規則や賃金台帳などの書類をチェックして現状の労務管理状況と照らし合わせる
・業務改善の目標をスケジュール管理
・あくまでも経費は先払いですし入金は数か月後になりますので、資金の確保は必要