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自分が亡き後に遺言を確実に家族に伝える

自分が亡くなるまで遺言書を秘密にしつつ、亡き後に確実に家族に伝える方法はいくつかあります。
1. 公正証書遺言を作成する(おすすめ)
方法:
公証役場で公正証書遺言を作成すると、原本は公証役場で保管されるため、偽造・紛失の心配がありません。
また、遺言者が亡くなると、相続人が「遺言検索システム」で遺言の有無を確認できます。
メリット:
✅ 法的に有効で、紛失や改ざんの心配なし
✅ 家族に遺言の存在を伝えなくても、公証役場で記録されているため、発見される可能性が高い
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2. 信頼できる人に預ける
方法:
弁護士や司法書士、行政書士、信頼できる友人に遺言を預けておき、死後に家族へ渡してもらうよう依頼する。
メリット:
✅ 必要なタイミングで確実に家族に渡る
✅ 内容を秘密にできる
注意点:
🔸 信頼できる人を選ぶ必要がある
🔸 その人が先に亡くなった場合のリスク

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3. 遺言執行者を指定する
方法:
遺言の中で「遺言執行者」を指定し、その人に遺言を家族へ伝えてもらう。遺言執行者は弁護士や行政書士、信頼できる知人などが適任。
メリット:
✅ 確実に遺言が実行される
✅ 相続手続きをスムーズに進められる
注意点:
🔸 遺言執行者が必要なタイミングで動いてくれるか確認する
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4. 遺言を自宅の安全な場所に保管し、発見しやすくする
方法:
貸金庫や金庫、重要書類を保管する場所に「遺言書在中」と書いた封筒を保管する。
メリット:
✅ すぐに家族が見つけられる
✅ 費用がかからない
注意点:
🔸 発見されない可能性がある
🔸 改ざん・紛失のリスクがある
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5. 法務局の「自筆証書遺言保管制度」を利用する
方法:
自筆証書遺言を法務局に預けることで、亡くなった後に相続人が請求して受け取れる。
メリット:
✅ 改ざんや紛失の心配なし
✅ 家族が遺言の有無を法務局で確認できる
注意点:
🔸 自筆証書遺言の書き方に不備があると無効になる可能性がある
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おすすめの方法
最も安全で確実なのは、公正証書遺言を作成し、遺言執行者を指定する方法 です。
費用はかかりますが、確実に遺言が家族に伝わり、法的に有効な状態で実行されます。
どの方法がご自身に最適か、状況に応じて選んでください。必要なら専門家(弁護士・司法書士・行政書士)に相談するのも良いでしょう。

【余談ですが】

映画『あなたへ』(2012年、主演:高倉健)には、NPO法人のスタッフ(行政書士)が登場します。

この映画は、妻を亡くした主人公・倉島英二(高倉健)が、亡き妻の遺言を実現するために旅をするロードムービーです。彼は、妻からの手紙を手掛かりに長崎へ向かいます。

作中、行政書士は遺言に関する手続きをサポートする役割として登場します。具体的には、

  • 亡くなった妻が生前に遺言を準備していたこと
  • その手続きに関して行政書士が関与していたこと

といったシーンがあります。行政書士は、法律的な手続きを進めるだけでなく、物語の流れの中で主人公にとって重要な「手がかり」を提供する存在になっています。

『あなたへ』は、静かで深い人間ドラマが描かれる作品であり、行政書士の登場シーンも法的手続きの枠を超えて、物語に温かみを加えるものとなっています。